2015/01/20

貴志祐介「クリムゾンの迷宮」

大した批評、批判をするつもりはないので書評をあてに飛んできた人には申し訳ない・・・

久し振りに一冊読み切った。
ネットでテキストばかり読み漁っていて 小説は時々カヂってはみるものの途中で挫折していたココ数年・・・
小説をマトモに一冊読み切るの数年振りだ。

ここ数年はファンであるクランシー作品でさえ連続モノの1冊目で頓挫していたのに、今回読み切ったのはいつも一括して貶している邦人作家作品である!

貴志祐介「クリムゾンの迷宮」

ミステリー系の作品を書く作家さんの様である。
評判を見聞きしてからこの作品を選んだ訳ではないが古い作品だし、評判もそこそこイイっぽい。

情景が浮かんでくる描写が多く、巧い。
小説でありながら時間に縛られるような?不思議な感覚でまるで映画を見ているような感覚に陥った・・・と、コレが褒め言葉になるのかどうかはわからない、し、実際褒めちぎっている訳でもない(汗;

実を言うと序盤も序盤、掴みの直後で一旦お蔵入りしている(読むのを止めている)
それでも頭の隅に“何かしら”が残っていて読書を再開するが、中ごろでまた中断している・・・・・
「折角途中まで読んだし、オチはどうなんだ?」と再開してようやく読み終わった。
そんなこんなで読み始めから1年以上もかけて読み切ったのだが、実質は3日(序盤、中盤、ラストまででそれぞれ1日費やしてる)だ。

多分に映画的な描写や演出?は読むものを引き込む、、、が
そのスピーディーな展開は小説なのに行間を読む隙を与えない・・・と感じた。

小説が原作の映画化でよく駄作に陥る原因に“新解釈の余計な蛇足”があるが、この作品ではクライマックス後の後日譚でそのものズバリを描き切ってしまっている気がする・・・・

一番気になるキモを「書かない」と言う選択肢は時に「卑怯」と言われる事もあるが、「書く
」のならもう少しページを割いてもよかったのではないかな?と・・・
只でさえ展開がスピーディーだった本編(としておこう)よりもスーパー駆け足で著者なりの解決案一本に絞り説明文だけで終わらせている・・・・感が強い。

個人としては「後日譚」が無かった方が評価は高かった作品です(ま、それなりに不満は残ってしまうだろうが・・・)

昔ハマって、だからこそ貶しまくった“宮〇ナントカ”さんと同じでクライマックス直前までグイグイと読み手を引きつけておいてオチでガッカリ、、、と言うか期待感以上のオチを見せてくれなかった・・・様に感じてしまった、と言うのが正直な感想です。

この人の他の作品も評判はナカナカいい!
続けて読むか検討中です。
↑「もういいや」とならないところが私的にはキモです、、、、が、“宮〇ナントカ”さんと同じにならないか?か一抹の不安です。
素直にクランシーに戻るかな・・・(逃っ ==3

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