2022/09/19

短評:220919

タイラー・レイク -命の奪還-
ブラック・フォン
グレイマン
テイクダウン


タイラー・レイク -命の奪還-
傭兵の要人レスキュー物語、一言で言ってしまえばそんなお話。
物語的には同じようなストーリーの作品と何ら違いは無く目新しいものは無いんですけれど、この作品は作中のカーチェイスのカメラワークが絶品でした!
そもそもアクションエンタメ作品なので人物描写は描かれてはいるものの浅く人物紹介程度です。
でも、要はアクション映画ですからそれでいいんだと思いますし、前述のカーアクションを筆頭にアクションシーンはすこぶる熱くなれます!
なのでこの作品は十分に観客を楽しませてくれる成功作品だと思います。
状況説明がされる冒頭がサラっと、ちゃっちゃと終わり事件が勃発してからは展開的に寄り道の余計なストーリーも挟まずに次々に襲い掛かるトラブルに 手に汗握りっぱなしでしたもん!

ブラック・フォン
ドコかの評に書かれていましたが「予告編で想定できるままの物語」と言って居ました。
確かにその通りで予告編を視ない方がもう少し楽しめたかもしれないwww

元ネタは短編小説らしいので全体的に小ぢんまりした印象はそのせいかもしれませんレビューを漁ると原作者がS・キングの息子さんだと言う事が9割以上の評に書かれています。
確かにキング臭がプンプンします、いい意味で。
ですが、親の七光りを避けるためにペンネームをキングとは被らないようにした原作者からしたら痛し痒しでしょう。
製作自体も意図していたかどうかは別ですがキング風に寄ってしまっていると思います。

これまた結構な評に割合を占めるのがスコット・デリクソン監督と主演?イーサン・ホークを褒める評。
物語云々よりも制作陣に言及する評が多いと言う事は作品の出来としては他に褒める所が無いと言う事にもなります。

そうなんですよねぇ、貶すところは無いんですが取り立てて褒めるトコロも無いんですよ。

グレイマン
よくある犯罪者が政府組織の暗躍暗殺集団に配属され内輪揉め?から暗殺ターゲットになって 云々・・・云々・・・ってヤツ。
取り立てて新しいストーリーでもなく新しい試みもない、どちらかと言えば整合性に欠くイキオイだけのドタバタアクション映画。
ドタバタとは書いたがアクションは結構洗練されててとてもよい。
が、ストーリー展開や演出が一昔前のソレで冷静に見ると「悪者」側(政府側のクズ)集団が「バカばっかり」
細けぇ事ぁいいんだよ!ストーリーなんてそっちのけでド迫力のアクションを楽しんでくれっ!て気概がある・・・んだけど、それが通用したのは一昔前。
あまりにも「悪者」側がバカ過ぎて事ある毎に突っ込みを入れたくなってしまう。
狂気に満ち溢れたキャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)が嬉々としてサイコパスを演じているのがある意味視ていて面白い。

原作はトム・クランシーの共著者でもあるマーク・グリーニーでクランシー亡き後 彼のシリーズ物を引き継いで書いているらしい。
クランシーは大好きな作家なのでその彼の後継者?ともなれば気にもなるではないか!?
確かにクランシーのスパイミステリーものの雰囲気は(物語の骨子として)あるにはあるが、何度も言う通り「バカ過ぎる」流れはどうにもいただけない・・・
どうやら原作からはかなりの改変があるらしいし、「原作はもっと面白い」との評もあるので原作が気になってしまった。

テイクダウン
最近ドハマリしたルパンを演じたオマール・シー主演のバディ・コップコメディ。
最近シーをアチコチで見かけるようになったなぁと思う。
原題が「The Incompatible2」というので続編らしい。
「バディ・コップ」と言うジャンルなので名作「48時間」みたいな警官と犯罪者のコンビが悪に立ち向かう!!!みたいな流れなのだがここにヨーロッパ風の?コメディ要素が重なってくるわけだ。
だが、なかなかどうして・・・・・面白くないTT
今回のバディは「犯罪者」ではなく同じ警察関連の人なんだけどとにかく冴えなくて見栄っ張りでドジで女癖が悪く実力も無い嫌味な野郎・・・
これまたパターンで結局このデコボココンビが紆余曲折あって事件を解決しこの嫌味なドジっ子も開眼してスーパーコンビとなる・・・みたいな流れなんだけど、このコンビで言うと「ボコ(凹)」の方がいけ好かな過ぎるwww
コレがヨーロッパ的?フランス的なクズ表現なのかもしれないがクズ過ぎるんだよね、極悪人!とかではなくてクズ過ぎる、生理的に受け付けないのよwww
他の王道的バディ・コップものだと凹側のパートナーは犯罪者であったりしても本当はいい奴だったりちゃんと改心したりするんだけど、コイツ(この作品の凹)は根性がクズなので最後の最後まで、ハッピーエンドになった後でもどうにも信用が出来ないのよ。
コメディパートもヨーロッパ的とでもいうのでしょうか?アメリカのおバカコメディともやイギリスのブラックジョーク的なモノとも違う緩いと言うか返ってジメっとしたちょっと気持ちの悪い?ニヤっとも笑えないジョークが「私には」合わなかった。
テーマなのか基幹部分なのか「黒人差別」がしつこいくらいに描かれていて興覚め(その頻度と割合がって事ですよ)です。
実はそんなに悪いトコって無い、うん、無い筈なんですけどちょっとハマれなかったかなぁ・・・

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