2020/07/09

おりこうさん的ぃな・・・

米澤 穂信「王とサーカス」読了
「(読む)速度が遅い」と言っていましたが物語が動き出してからはイッキ読みでした!

読了後の感想としては「まぁ、面白かった」です。
面白かった、うん、面白かったんですが 割とスマートな作品だったな、、、と思います。
最後まで読むと色んな伏線が散りばめられていて伏線の一つ一つが「カチっ」っとハマって行くんですが、とてもスマートで一本道なんですよ。
ぜいたくな悩みなのかもしれませんが読んでる側に「右往左往」させてくれないんです。
決まった一本道を淡々と流されている感じ・・・・

一応ミステリだと思うんですけどね?
主人公の洞察力が鋭いのは「記者」と言うキャラクター設定なので納得は出来るんですが、謎解き部分が淡々と主人公の独白だけで進んで行くんですね、伏線として色んなアイテムが散りばめられていたんですが、読者に考察させる間もなくカチっ!カチ!っと謎解き解説に嵌めて語られて行くんです。
「あぁ、ソレはそうなのね・・・」とは一応なるにはなるんですが「いやぁっ!そうかっ!一本取られたぁぁぁっ!」ってなる驚きがあまり感じられなかったので、キレイにまとめられているんですけどイマイチ爽快感が無いんですね。

最後の「彼」の【行動原理】の部位にはゾクっとしたものの 展開や流れがタンパクなので興を削がれた感じです。

次は・・・・
迷ってたんですけどね、いよいよシリーズものに手を出す予定です。