2015/04/28

短評:150428

今回は話題のディズニー映画2作をバッサリ
ネタバレありなので・・・

イン・トゥ・ザ・ウッズ
シンデレラ



イン・トゥ・ザ・ウッズ

ミュージカルの映画化だと言う事は聞いていた。
確かにミュージカルだ、うん、ミュージカルだ・・・
ミュージカル映画ではなく、ミュージカルだ・・・・

折角映画化したのに「箱感」が半端ない!
劇場とい言う「箱」の規制を撤廃した分の演出がまるでないのだ、取って付けたような俯瞰映像は演出とは言わない!

舞台版は知らないし、英訳や原語版のニュアンスも熟知できるわけでもないが、実際はもっともっとブラックな劇ではないんだろうか?

痛烈で尖ったブラックはちょっとでもその切先を鈍らせてしまうと途端に効力を失う処か説教調になったり“しらけ”を産んだり逆効果極まりなくなる。

巷のレビューでは賛否両論で絶賛する声も多いが大抵は「歌が上手ぅ~~~」みたいな感じだし、批判レビューの大半は「つまらない」に尽きてくる。

昨今の作品には珍しくない現象だが、公開前の大騒ぎが公開直後にはまるで無かったかのように撃沈し話題にならない要因の一つは何だ?

舞台版のファンにしても昨今のディズニースピンオフ的作品ファン?にしても「二番煎じ感」だったり「コレじゃない感」がたまらなくガッカリだったんではなかろうか?

何を基準にするにしても「何かが足りない」と感じると思う。


シンデレラ

「何故?今?シンデレラ?」
アニメの名作を実写化するのが流行りなんでしょうか?
俄かディズニーブーム(とでも言おうか?)でない限り出て来なった作品ではなかろうか?

何か新しい解釈や展開がある訳でもなく、淡々とシンデレラのお話です。

「シンデレラ」の名前の由来何かが出てきますが、初耳だった。コレはホント(原作?)なの?新解釈なの?

モノやヒトの「名前」は大事だ!みたいな解釈がある。
詳細な解説をどこで見たか忘れたが
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「千と千尋の神隠し」で“千尋”が湯婆に名前を削られて“千”となった時に主導権を奪われた・・・
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みたいな解釈で、映画は元より物語には多く見られるし、宗教や思想等 実世界でも見られる事象なんです、ちょっと硬くなりましたが(そうでもないか?)

「エラ」が「シンデレラ」と呼ばれた所で彼女の心がポッキリと折れます、映画中でも映像とセリフ(説明)でハッキリと説明されます。

それはソレでいいんです、必要なシーンだし、必要な演出ですし、私のように「エラ」って?って思ってる人にはここでようやく主人公が出現するんですよ、きっと・・・

そこから名前に関してのオチをどうつけるのかな?と最期まで気になって仕方が無かったんです。
この演出で行くと、ハッピーエンドのラストで彼女は自分の名前を「エラです」って答えなきゃならない筈なんですよ、絶対に!!!
「エラ」でよかったと思うんですけどね。

「実写版流行ってるから創っちゃえ」的で全体的に中途半端な印象が拭えないで 文頭の通り「何故?今?シンデレラ?」な作品でした。

そうそう、最期にどうしても許せなかった事・・・
ラストの宮殿の俯瞰シーン、そう、宮殿なんですね・・・
この作品を見たほぼ100%の人があそこに「シンデレラ城」を観たかったと思います。
オープニングのディズニーロゴも城から始まってもいいくらいなのに、最後の最後まで所謂 観客が想像するであろう「シンデレラ城」は出てきません。
いただけないです。

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